総覧抄録ID : 48820
要約 : [中飯降遺跡 要約]\n 中飯降遺跡は、調査区東側で縄文時代後期の遺構が集中しており、西日本では類例のない大型竪穴建物が複数棟存在することが特筆される。調査区中央では奈良時代の掘立柱建物がコ字状に配列する。\n[西飯降2遺跡 要約]\n 西飯降2遺跡は、縄文時代後期中葉・後葉の遺物がまとまって出土し、また弥生時代から飛鳥・奈良時代にかけて著しく遺構が重複しており、各時期を通じて地域の中心的な集落であったと想定される。\n[加陀寺前経塚 要約]\n 加陀寺前経塚は、後世の開削により経筒埋納施設は欠失していたが、周辺から中国製磁器が出土しており、大藪経塚と同時期の12世紀から13世紀と考えられる。\n[重行遺跡 要約]\n 重行遺跡は、後世の開削をうけるが周辺に弥生時代の集落が展開する可能性がある。中世の掘立柱建物や井戸、石垣等の遺構は、和泉に通じる交通の要衝であることから、有力者の屋敷地の可能性がある。\n
遺跡名 : 西飯降2遺跡
都道府県 : 和歌山県
遺跡所在地 : 和歌山県伊都郡かつらぎ町西飯降
市町村コード : 30341
北緯(世界測地系) : 34.3097
東経(世界測地系) : 135.5222
主な時代 : 縄文|弥生|古墳|飛鳥白鳳|奈良|平安|鎌倉|室町
時代・遺跡種別 : 集落
主な遺構|主な遺構 : 竪穴建物|土坑|ピット|溝|土器棺|掘立柱建物|井戸|粘土採掘土坑
主な遺物|主な遺物 : 縄文土器(元住吉山・宮滝式)|石器(石鏃・石斧・石棒・凹石)|石器(石鏃・石斧・石剣・石包丁)|弥生土器(3〜5様式)|土師器|須恵器|製塩土器|石製紡錘車|砥石|円面硯|黒色土器|瓦器碗|皿|鍋|土師器皿
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/27608
特記事項 : 打製石斧が多数出土|居住地の東端と西端の溝を検出|多数の竪穴建物が重複|丸木刳貫材組合式の井戸あり|