奈良文化財研究所

43305-中田遺跡

文化財総覧WebGIS
総覧抄録ID : 43305
要約 : [中田遺跡 要約]\n都営八王子中野町団地の建替えに伴う事前調査で、昭和41・42年東京都教育委員会が主体となり調査が行われた。古墳時代後期から奈良・平安時代を中心にした大規模集落が検出され、一部は八王子市指定史跡として保存されている。 今回の対象は遺跡の西端の調査で、前回検出された時期と同じ遺構群で、弥生時代終末から古墳時代初頭、古墳時代後期、奈良時代、平安時代の各時期の竪穴住居跡を中心とした集落の続きと中世以降とされる直線的に延びる深い区画溝や道路状遺構などが検出された。加えて、今回は特に、縄文時代中期初頭から前半にかけての竪穴住居跡群や土坑を含む集落の存在が確認された。 遺物には、縄文時代は中期を中心とした土器や石器、土偶やミニチュアなどの土製品がある。弥生時代終末から古墳時代初頭、古墳時代後期、奈良・平安時代は、各時代の遺構に伴う土器(土師器、須恵器)、石製品類のほかに、古墳時代は土製模造鏡や玉類、鉄鏃や鋤先、穂摘み具などの鉄製品と磨耗した石製品類が、奈良時代は鉄鎌などの金属製品がみられ、生業に関る貴重な資料も多数出土している。\n
遺跡名 : 中田遺跡
都道府県 : 東京都
遺跡所在地 : 東京都八王子市中野山王三丁目22
市町村コード : 13201
北緯(世界測地系) : 35.6777
東経(世界測地系) : 139.3174
主な時代 : 縄文|弥生|古墳|奈良|平安|中世(細分不明)|近世(細分不明)
時代・遺跡種別 : 集落
主な遺構|主な遺構 : 住居跡15|土坑12|集石5|ピット群|住居跡19|土坑19|住居跡2|住居跡1|溝3|道路状遺構4|焼土跡1|墓壙1
主な遺物|主な遺物 : 土器(早期後半 前期中葉 前期後半 中期 後期前半)|土製品(ミニチュア 耳栓 土偶 円板)|石器(槍先形尖頭器+石鏃+石匙+石錘+打製石斧+磨製石斧+礫器+敲石+石皿+剥片+加工礫)|土師器|須恵器|土製品(紡錘車 玉類 模造鏡)|石製品(玉類+編物石+磨石+台石)|鉄製品(鉄鏃 鋤先 穂摘み具)|鉄製品(鉄鎌)|陶磁器|土製品(人形)|石製品(砥石)|銭貨
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/24745
特記事項 :