総覧抄録ID : 40544
要約 : 煙石A遺跡は、煙石F遺跡と同一丘陵内の谷部に立地し、製鉄操業に伴う木炭生産が行われたと考えられる。 \n\n煙石F遺跡は、阿武隈高地中の丘陵尾根東斜面に立地する。\n製鉄炉を構築するために造成された平場2ヶ所を確認し、うち尾根先端部に位置する1号平場は、大型で方形箱形の掘形を伴う1号製鉄炉跡が構築されている。\n平場は炉背部が台状に掘り残され、両脇が一段低い作業場となる規格的な配置である。\n鉄滓は約9tが回収された。これらの遺構には、円柱状で外面に十字に交差する溝のある羽口が伴う。\n平場下の斜面には1号木炭窯跡とする半地下式の土窯が存在し、製鉄操業に伴うものと考え得る。遺構・遺物の特徴から阿武隈高地南部に特有の中世〜近世の野たたら跡と考えられる。 \n
遺跡名 : 煙石A遺跡
都道府県 : 福島県
遺跡所在地 : 福島県石川郡平田村大字西山字煙石
市町村コード : 7503
北緯(世界測地系) : 37.208888
東経(世界測地系) : 140.534166
主な時代 : 不明
時代・遺跡種別 : その他の生産遺跡
主な遺構|主な遺構 : 土坑2|焼土遺構1
主な遺物|主な遺物 : なし
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/23377
特記事項 : 木炭焼成土坑と焼土遺構を確認した。