奈良文化財研究所

33569-黒部遺跡

文化財総覧WebGIS
総覧抄録ID : 33569
要約 : 両遺跡とも、樋沢川扇状地に立地し、調査地点は黒部遺跡が樋沢川扇状地の扇頂部、二ツ石前遺跡は扇央部にあたる。調査の結果、扇状地形成時の河道変動による起伏がとらえられたが、扇頂部や扇央部は水が得にくい場所とされ、調査地点は古代の人々が集落を営むには適しない地であった。一方で、縄文時代や古代の土器や石器がわずかに出土したことは、当時の人びとが一時的にこの地を訪れた痕跡の確認にはなろう。\n 今回の成果は、遺構がなく、遺物も希薄であったとはいえ、当地における扇状地利用のあり様を考えるうえで貴重な調査例であったと考えている。
遺跡名 : 黒部遺跡
都道府県 : 長野県
遺跡所在地 : 長野県上高井郡高山村大字 高井3930ほか
市町村コード : 20543
北緯(世界測地系) : 36.671944
東経(世界測地系) : 138.38
主な時代 : 縄文|古代(細分不明)
時代・遺跡種別 : 散布地
主な遺構|主な遺構 : なし
主な遺物|主な遺物 : 石鏃|縄文土器片|土師器片
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/19387
特記事項 :