総覧抄録ID : 159212
要約 : 立塚遺跡は,大隅半島のほぼ中央部,鹿屋市吾平町にあり,肝属川の支流である姶良川と大姶良川に挟まれた標高40m程度のシラス台地上に位置する,縄文時代早期から近世にかけての複合遺跡である。本報告書では,古墳時代以降について報告する。\n古墳時代では,前期~中期を中心とした遺物が多数出土しており,同じ台地上に集落跡等がみられる遺跡が立地することから,集落と関連する場所であったと推定される。古代では,8世紀後半から9世紀代の遺物が出土し,掘立柱建物跡や多数の畝間状遺構が検出されており,近隣遺跡と合わせ,古代において同台地上が集落や畠として広く利用されたと考えられる。近世では,台地上で\n近世から耕地開発が行われていたことや,薩摩焼や肥前系の陶磁器が出土していることから,畑地として利用されたと考えられる。
遺跡名 : 立塚遺跡
都道府県 : 鹿児島県
遺跡所在地 : 鹿児島県鹿児島市吾平町麓立塚
市町村コード : 46203
北緯(世界測地系) : 31.328333
東経(世界測地系) : 130.889722
主な時代 : 縄文|古墳|古代(細分不明)|近世(細分不明)
時代・遺跡種別 : 散布地
主な遺構|主な遺構 : 環状配列土坑群|土坑|ピット|掘立柱建物|古道|畝間状遺構
主な遺物|主な遺物 : 石坂式土器|打製石鏃|使用痕剥片|黒川式土器|突帯文土器|山ノ口式土器|石鏃(打製・磨製)|石鎌|石包丁|石斧 (打製・磨製)|磨|敲石|石皿|砥石|軽石製品|管玉|中津野式土器|東原式土器|辻堂原式土器|笹貫式土器|須恵器|土師器|土製品|墨書土器|薩摩焼|肥前系陶磁器
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/142204
特記事項 :