奈良文化財研究所

156142-芝山町大ヨロⅠ遺跡

文化財総覧WebGIS
総覧抄録ID : 156142
要約 : 大ヨロⅠ遺跡は、香取郡多古町と山武郡芝山町との境界部に位置しており、高谷川源流域を臨む標高41m~42mの台地に立地する。旧石器時代の石器、礫・礫片は立川ローム層Ⅸ層~Ⅲ層から1,505点が出土し、大半は4枚の文化層、47か所のブロックに帰属する。調査区南側の環状ブロック群では硬質(東北)頁岩の原石が遺跡内で消費される工程が確認できた。環状ブロック群と同じ層準(Ⅸ層)で検出された炭化物は、放射性炭素年代測定と樹種同定分析の結果、33,920年~32,015年前のヒメバラモミと推定された。また黒曜石の分析ではⅣ層~Ⅲ層から出土した微細剥離痕のある剥片が、直線距離で465㎞離れた秋田県男鹿金ヶ崎産であることが判明した。縄文時代の遺構は陥穴状土坑5基、土坑3基を検出した。
遺跡名 : 芝山町大ヨロⅠ遺跡
都道府県 : 千葉県
遺跡所在地 : 山武郡芝山町大字菱田字奥中峯464番2の一部ほか
市町村コード : 12409
北緯(世界測地系) : 35.767777
東経(世界測地系) : 140.422777
主な時代 : 旧石器|縄文
時代・遺跡種別 : 散布地
主な遺構|主な遺構 : 石器集中地点42|礫群4|炭化物集中2|陥穴状土坑3|土坑2
主な遺物|主な遺物 : 尖頭器|角錐状石器|ナイフ形石器|台形様石器|彫器|削器|掻器|石錐|楔形石器|石刃|細石刃|削片|剥片類|石核|局部磨製石斧|石斧|石斧調整剥片|敲石類|磨石類|台石類|土器(早・前・後・晩)|石鏃|石鏃未成品
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/139548
特記事項 :