奈良文化財研究所

146573-明科遺跡群県町遺跡

文化財総覧WebGIS
総覧抄録ID : 146573
要約 : 平成31・令和元年度に長野県安曇野市内で実施した埋蔵文化財保護措置及びこれに伴う試掘・工事立会の結果を掲載した。発掘調査等の総数は全189件で、このうち188件を安曇野市教育委員会が主体となって実施した。なお、この内訳は発掘調査1 件、試掘9 件、工事立会98件、慎重工事80件である。\n小規模発掘調査・試掘の成果については、10件を掲載した。大坪沢遺跡では、宅地造成に伴う調査で東辺擁壁設置箇所から竪穴建物跡と考えられる平面形を検出した。宗徳寺遺跡・潮遺跡群潮神明宮前遺跡では、調査区内から土器小破片が出土したが、これに伴う遺構等は確認できなかった。藤塚遺跡では、遺物包含層から須恵器鉢が出土した。明科遺跡群県町遺跡では、現代の撹乱中に古代の土器類・平瓦が混入していた。これ以外の5 件の試掘では、埋蔵文化財は確認していない。\nこの他、遺物が出土した工事立会の成果を6 件掲載した。追堀遺跡では、電柱工事に際し平安時代の土器類破片が出土した。他谷遺跡でも、電柱工事に際し縄文土器破片が出土した。小瀬幅遺跡では、個人住宅建設に際し、弥生土器が出土した。また同じく小瀬幅遺跡の市道改良工事では、土師器羽釜等が出土した。この箇所は、平成30年度に羽釜が出土した地点に近い。真光寺跡では、個人住宅建設に際し大観通寶を確認した。南松原遺跡では、平成29年度に試掘を実施した地点で畑地造成の工事立会を行い、縄文土器小破片を確認した。
遺跡名 : 明科遺跡群県町遺跡
都道府県 : 長野県
遺跡所在地 : 長野県安曇野市明科中川手3767番18
市町村コード : 20220
北緯(世界測地系) : 36.353333
東経(世界測地系) : 137.928611
主な時代 : 古墳|奈良|平安
時代・遺跡種別 : 集落
主な遺構|主な遺構 : なし
主な遺物|主な遺物 : なし
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/129131
特記事項 : 埋蔵文化財を確認せず。