奈良文化財研究所

130490-藤原宮朝堂院

文化財総覧WebGIS
総覧抄録ID : 130490
要約 :
遺跡名 : 藤原宮朝堂院
都道府県 : 奈良県
遺跡所在地 : 橿原市高殿町
市町村コード : 292052
北緯(世界測地系) : 34.501122
東経(世界測地系) : 135.807602
主な時代 : 飛鳥白鳳
時代・遺跡種別 : 宮都
主な遺構|主な遺構 : 藤原宮朝堂院礫敷広場|幡遺構|瓦溜|溝|沼状遺構|運河|暗渠|道路状遺構|土坑
主な遺物|主な遺物 : 土器|瓦|金属製品|土製品|木簡|動植物遺存体|木製品|石製品|埴輪
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/14511
特記事項 : 153次。調査地区5AJF-M。\n 朝庭は礫敷広場であったことを明らかにした。広場は、南から北へ低くなるが、北側の大極殿院南門周辺は基壇状に高まることがわかった。また、大極殿院南門の前面から南へ続く通路状施設とその側溝を設けており、東西・南北の暗渠が排水のために設置されていた。\n 朝庭儀式に関わる遺構として、幡遺構を検出した。東西1.6~1.8m、南北0.6m、深さ0.5mの柱掘形に大小2つの柱抜取穴が東西に並ぶ構造で、これが東西に3m間隔で8本並ぶ。藤原宮における幡遺構の検出は初であり、朝庭における幡遺構の確認は日本の各都城の中でも初めてである。藤原宮における儀礼の実態を明らかにする上で重要な手掛かりである。\n また、断ち割り調査によって、藤原宮造営に関わる遺構を検出した。造営時の運河と考えられる幅3~4m、深さ2mの大溝を検出し、過去の調査も含めると、藤原宮内を南北500m以上の直線的な運河が掘られていたことが明らかとなった。また、この運河からは土器・瓦の他に動物骨が多数出土し、造営時における牛馬の利用や食料としての利用などの一端が明らかとなった。さらに運河埋め立て後の排水溝や大極殿院南門建設時の排水溝などを検出し、これらの重複関係から、藤原宮中枢部の「造営資材の搬入」→「中枢部建物の造営」→「朝庭空間の整備」→「儀式の場としての利用」という造営から完成、使用に至る一連の過程を遺構変遷の形で捉えることができた。
地域 :