奈良文化財研究所

130427-甘樫丘東麓遺跡

文化財総覧WebGIS
総覧抄録ID : 130427
要約 :
遺跡名 : 甘樫丘東麓遺跡
都道府県 : 奈良県
遺跡所在地 : 明日香村川原
市町村コード : 294021
北緯(世界測地系) : 34.476286
東経(世界測地系) : 135.813594
主な時代 : 飛鳥白鳳|平安|鎌倉|近世(細分不明)
時代・遺跡種別 : 宮都
主な遺構|主な遺構 : 建物|塀|溝|土坑|石垣
主な遺物|主な遺物 : 土器|瓦|埴輪|金属製品
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/14508
特記事項 : 141次。調査地区5AKG-K・L。\n1.谷の広い範囲で大規模な整地をおこなっている様相が判明した。整地土からは7世紀後半の土器が出土し、土地利用の開始時期を推定する手がかりを得た。\n2.7世紀代の掘立柱建物6棟を確認した。甘樫丘東麓において、建物を確認したのは今回の調査が初めてである。谷の奥の平坦地に建物群が広がることが明らかになったために、1994年の調査で確認した整地土や焼土層と関連づけて遺跡の具体像を検討することが可能となった。\n3.7世紀の大規模な整地の様相は、1994年の調査で確認した焼土層とともに、この場所が蘇我氏の邸宅の候補地であることを示している。今後は掘立柱建物群の年代を確定するとともに、遺跡の全体像の解明に向けた発掘調査が必要である。