総覧抄録ID : 127084
要約 : 本遺跡からは、縄文時代から江戸時代にかけ幅広い時代の遺構や遺物が認められた。縄文時代早期に帰属するファイヤーピット、弥生時代後期や、弥生時代後期~古墳時代前期に帰属する竪穴建物跡、奈良・平安時代や、9世紀末葉から10世紀初頭に帰属する竪穴建物跡、中世に帰属する陶器、江戸時代に帰属する地下室、採土坑、溝状遺構・遺物であった。当該値は、正保3(1646)から寛政4(1792)に「切支丹屋敷」と呼ばれる、幕府が設置したキリシタンや棄教者らを収容する施設であった。本調査地点からはこの「切支丹屋敷」の時期に該当する埋葬遺構が3基検出された。これらの内1基は、DNA分析の結果、被葬者はヨーロッパ人であることが指摘された。「切支丹屋敷」内にはイタリア人宣教師ジョヴァンニ・バティスタ・シドッチが埋葬されたとの記述があり、今回検出された人骨は、考古学、自然科学分析、文献史学の調査成果からシドッチであると判断されるに至った。
遺跡名 : 文京区小日向一丁目東遺跡
都道府県 : 東京都
遺跡所在地 : 東京都文京区小日向一丁目23番
市町村コード : 13105
北緯(世界測地系) : 35.7171
東経(世界測地系) : 139.7346
主な時代 : 縄文|弥生|古墳|奈良|平安|中世(細分不明)|江戸
時代・遺跡種別 : 集落|城館|墓|散布地
主な遺構|主な遺構 : 縄文5|弥生後期・古墳前期8|奈良・平安5|江戸地下室2|江戸井戸2|江戸採土坑7|江戸埋葬遺構3|江戸その他190|近代30
主な遺物|主な遺物 : 縄文土器20|弥生後期~古墳前期土器等520|土師器1,143|須恵器180|須恵系土師質土器16|灰釉陶器4|中世陶器・土器11|江戸磁器・陶器・土器等27,087
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/62515
特記事項 : 種別:包蔵地 集落 屋敷 その他の墓\n\n主な時代:縄文 弥生 古墳 奈良 平安 中世 江戸\n種別 : 包蔵地 屋敷\n\n