総覧抄録ID : 106535
要約 : 土橋北遺跡は、阿賀野川右岸の自然堤防上に立地する。現標高約7mである。調査の結果上層と下層で包含層、遺構を確認した。上層は縄文時代晩期後半の鳥屋2式に当たる。検出した遺構は、中央に自然の流路を挟んで、両側に炭化物集中地点、土器集中地点、埋設土器、土坑、ピットなどがあるが、建物跡は確認されていない。土器は甕、深鉢がほとんどで浅鉢、壺はわずかである。石器も少なく、調理具が主体を占める。\n 下層は、縄文時代後期前葉を中心するが、中期後半の土器もわずかに認められる。検出された遺構は、土器集中、土坑など少数である。建物跡は検出されていない。土器は、大木9式、三十稲場式、南三十稲場式である。石器も少数で、調理具などである。上層には炭化物の集中地点があり、深鉢、甕の出土が多いことから、食物加工が行われていた可能性が高く、遠くないところに集落の存在が予想される。
遺跡名 : 土橋北遺跡
都道府県 : 新潟県
遺跡所在地 : 新潟県阿賀野市大字百津字ヤチ313-1ほか
市町村コード : 15223
北緯(世界測地系) : 37.826111
東経(世界測地系) : 139.224166
主な時代 : 縄文
時代・遺跡種別 : 散布地
主な遺構|主な遺構 : 自然流路|埋設土器|土器集中|土坑|ピット|炭化物集中
主な遺物|主な遺物 : 縄文土器(鳥屋2式)|石器(石鏃|石錐|磨製石斧|磨石類|多面体敲石)|縄文土器(大木9式|三十稲場式|南三十稲場式)|石器(磨石類|石皿)
総覧URL : https://sitereports.nabunken.go.jp/54444
特記事項 : 縄文時代晩期|縄文時代中期~後期